Blue Note/Cotton Club Tokyo 2011

公演初日リポート:GONZALO RUBALCABA TRIO @COTTON CLUB


昨日から「コットンクラブ」でゴンサロ・ルバルカバの来日公演が行なわれています。「コットンクラブ」へは今日まで出演し、明日、あさっては「ブルーノート東京」への登場です。ぼくは初日のセカンド・セットを見てきました。
今回のステージは、「日本に愛を込めて」を意味するスペイン語のサブタイトルが意味するとおり、ゴンサロにとって特別の公演です。現在はアメリカに住み、同地の音楽界からも高く評価されている彼ですが、

日本のファンはそれ以前から彼に注目し、支持してきました。このライヴは、ゴンサロの日本に対するエールなのです。もっとも無口な彼は、相変らずメンバー紹介以外はしゃべらず、ただ演奏するのみですが。

場内が暗くなると同時に、ゴンサロ、マット・ブルーワ(ベース)、マーカス・ギルモア(ドラムス)があらわれました。全員がスーツにネクタイをしています。音楽の内容も、どちらかといえば静謐な、室内楽的なものでした。そのなかに、ときおりゴンサロの超絶テクニックや、パーカッションをドラム・セットに仕込んだギルモアの鮮やかなプレイが光ります。それにしてもゴンサロは本当に成熟しました。かつての何分の一かに音数を抑えながら、余韻を味わうようにピアノを奏でています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、いくらでも速弾きしようとすればできるのがゴンサロです。プログラム前半ではじっくりとメロディを奏でていましたが、ラストの曲(ぼくにはレニー・トリスターノ作「LENNIE’S PENNIES」に聴こえました)では、彼が今も「ピアノ界のスピード王」であることを証明しました。余計なフレーズを入れず、ただシンバルを叩くだけで恐ろしいほどのスイング感を生み出すマーカス・ギルモアに煽られながら、しかしあくまでもクールに、ゴンサロは鍵盤に指を走らせてゆきます。
「今回のライヴでは、さまざまな作曲家のナンバーを演奏するつもりだ」と、ブルーノート東京のホームページにもメッセージを寄せているゴンサロ。おそらく毎セット、違うプログラムになることでしょう。超絶テクニシャンからマエストロの域に進化したゴンサロの現在を、どうぞお楽しみください。
(原田 2011.8.31)

● 9.2fri.-9.3sat. @BLUE NOTE TOKYO
GONZALO RUBALCABA TRIO “Amor Para Japón”